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大学は成績評価の厳格化を 中教審が答申案

大学は成績評価の厳格化を 中教審が答申案

中教審大学分科会は29日、大学の学士課程教育について、成績評価や卒業認定を厳格化して、教育の質保証を維持、向上させるという答申案をまとめた。

 答申案では、学生が大学で共通して身に付けるべき知識や論理的思考力などを「学士力」の指針として示した上で、国や大学が連携して共通教育内容「コアカリキュラム」の作成をしたり、各大学が学習成果を明確にした教育課程の編成をしたりするよう要望した。

 アドミッション・オフィス(AO)入試や推薦入試は、学生確保のための早期実施化を避け、面接だけでなく、学力把握の措置が必要とした。また国による大学への財政支援も求めた。

 中教審は、入学志願者数と定員が同数となる「大学全入時代」を迎え、入試による学力水準の担保が難しくなり、学生の学習意欲も低下していると指摘。規制緩和で大学は多様化したが、一部で教育内容に問題のある大学も出ているとした。
「47News」より転載 http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102901000644.html


 全入化時代を迎え、どのような人材を社会に送り込むかということは大学にとって非常に重要なことになっているように思います。近年、どの大学も就職率の数字を気にするようになって、新しい建物を造ったり組織を作ったりと随分と賑わっているようです。それはこれまでの大学になかったことで、当然に必要なことだと思います。しかし、どこか釈然としないところもあります。というのも、それは所詮売れ残り、もしくは売れ残りそうな学生を売りさばくための努力でしかないのではないかと思われるため。
 何かを売ろうとすれば、販売経路を増やして、綺麗な広告を作って、テレビCMを流す。そんなことはどんな商品だってやっていることです。ただし、それでは絶対にそうしなければ売れないかというとそういうわけではない。商品によっては宣伝もしないのにいわゆる口コミって奴で勝手に売れるものだってあるわけです。そういうものはきまって宣伝などは十分やっていないけれども、ユーザーの満足度が高いもの。それだけ質が高いものです。
 大学というものが教育機関である以上、どちらかと考えたときに目指すべき本筋は後者ではないかというのが自分の考えです。よく言われることに、「戦術」と「戦略」の違い、というものがあります。軍事用語で、詳細な説明はwikipediaで眺めていただくとして、前者は短期的な、目の前の目的達成のための方策、後者はより中長期的な視野に立った方策といった程度で考えておけば良いでしょう。大学というのは社会に対して人材供給機関としての役割を担っています。この役割は大学が存続していく以上、存在し続けるものです。とすれば、単に就職対策のみに精を出すのではなく、学生の質の向上を最重要項目に掲げるべきでしょう。
 もちろん、勝手に売れるほどのクオリティのない学生を抱えている時点での、それだけの学生を生み出すことのできないカリキュラムしか持たない時点での「戦術」として、大学として面接対策だのキャリア教育だのを積ませるということは致し方ないでしょう。けれどもその一方で、「戦略」的に学生の質を高めるという方向でカリキュラムの見直し、卒業資格の見直しなどを行うということもまた不可欠ではないでしょうか。

 ただし、難しいのは、その「質」とは何なのかということ。これは簡単に答えが出る話ではありません。小中高のように一定の教科があるわけでも、教科書があるわけでもない。学部ごとにそういったものを作るにしても、最近流行の横文字の学部はどうする、という話になるでしょう。偉そうなことを言っていますが、わたしにはそんなこと分かりません。言えることは、大学、社会、学生で納得できる仕組みを作りあげなければならないということ程度。色々と困難はあるでしょうが、そういった基準がまったくないということがそもそも問題なのであって、今回提起されたような問題が遡上にあがるというのは良いことだと思います。


☆本日のコピペのコピペ☆

519 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日:2008/10/24(金) 23:48:49 ID:bsQlqPSh
大学生協の声より

「○○(学食のメニュー、何か忘れた)の味を元に戻してほしい。直球で返事お願いします

生協「○○のタレを作っていたメーカーが倒産したから無理です

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