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本日の「論語」(4)
「本日の論語」第四回。第三回はこちら。過去の記事一覧はこちら


巻第一 為政第二 15

子の曰わく、学んで思わざれば則ち罔(くら)し。思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし

訳;先生が言われた。「学んでも考えなければ物事ははっきりしない。考えても学ばなければ(独善に陥って)危険である。」


 学ぶことと考えることは一対であり、どちらが欠けてもうまくいかない、ということをこの一節は述べている。これを料理に例えるならば、学ぶこととは料理本を読むということ、考えることは調理それ自体である。両者がうまく組み合ってこそ、おいしい料理を作ることができる。つまり、正しい認識を持つことができる。
 前段に述べている内容は「百聞は一見に如かず」というよく知られたことわざを考えれば容易に理解できるだろう。すなわち、どれほど料理本を研究したところで、実際に調理をしてみなければおいしい料理を作ることはできない。
 かといって、単純に考えていれば、つまり調理ばかりをしていれば良いというわけでもない。この部分への配慮も忘れていないのがこの一節の名言たる所以であろう。後段にあるように、いかに考えようとも他の人間や文献に学ばなければ独善的になって、つまり自分自身の考え方に固執するようになってしまうと警告している。

 ただし、今の世の中を見る限りでまず考えてなくてはならないのはこの話以前であって、学ぶことと考えることと、そのどちらも不要な、いわばレトルト食品というべきものが横行している点であろうかと思われる。これはもちろん例え話であり、学ぶ必要も考える必要もないような情報が溢れているということである。テレビがもっとも顕著であるように思うけれども、何かの出来事があった際にニュース番組がそれを扱う場合、その事実そのもののみを報道するなどということは滅多にない。そこには必ずと言って良いほどその道に関わっている人の「解説」が入る。この「解説」というものが厄介である。というのも、その「解説」を聞くことにより、自分自身でその問題について何も考える間もなく、その問題を「理解」してしまうためである。そして、人によってはその解説者の「解説」をさも自分自身の考えであるかのように振る舞うようになってしまう。
 何らかの問題を真に理解しようと思うのならば、複数の筋から取得した情報を吟味し、その上でそれらを元に自分自身の頭の中でもう一度考え直してみる必要がある。けれども、この問題はこのように捉えるべきだ、というようなご丁寧が過ぎる「解説」付きの報道は、受け手のそういった行為の必要性を失わせてしまう。
 このような調理不要、つまり学ぶ必要も考える必要もない情報が世に溢れている。そして、だらしない大学生のごとく、料理もできない、すなわち物事を学ぶことも考えることもできない人間が増える一方である。この危険性はあまり認識されていないように思われるが、そう思われるのであれば毒餃子事件を思い返してみていただきたい。昨年は、中国産の冷凍食品から毒性の高い物質が検出されるという事件が大きく取り上げられた。与えられた情報ばかりを鵜呑みにするということは、その中身をまったく知ることも知らされることもなく口に運ぶということであり、常に同様の危険を孕んでいる。個別具体的な話は割愛するけれども、毒餃子に比肩するような思想的劇物は確かに存在する。

 商売人の飯の種は人間の欲望であり、今の怠惰が怠惰であり続ける限り、この手の誘惑もまたなくならない。となれば、一人一人が自らを省みる他に取ることのできる対策はない。ただし、それらの毒を避ける方法は簡単だ。それは、自炊をすることである。皮を買い、挽肉その他を買い、自ら包んで煮るなり焼くなりすることである。すなわち、すでに述べたとおり、複数の筋から取得した情報を吟味した上で、それらを自分自身の頭の中でもう一度考えてみることである。


※ 今回取り上げた一節ですが、今日たまたま眺めていたノーベル賞関連の特番で、物理学賞を受賞された南部陽一郎先生が若者へのメッセージとして書いておられました。偶然も良いところですがちょうどこの記事を書いているところだったので驚きました。とりあえずWikipediaのリンクを貼っておきますが、知れば知るほどにこの方はものすごい方です。受賞、本当におめでとうございましたとこんなところにこっそり書いておきます。

Wikipediaで「南部陽一郎」を検索!

☆本日のコピペのコピペ☆

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      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l 信じるものがすくわれるのは
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 足元だけなのだという事を肝に銘じておけ!
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
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新年のご挨拶

新年あけまして、おめでとうございます。
旧年中は多数の閲覧をいただきありがとうございました

 いつのまにかカウンタも1000を超えておりました。世間ペースで考えればたいしたことではありませんが、自分としては健闘している方です。最近ひどく更新ペースが落ちておりますが、これは色々と別の用事が入ってきているためで、やらなくてもまったく支障のないブログ更新に割く時間は削りに削られているというのが現状です。待ち望んでいる方がいるかどうかも怪しいところで釈明するのもどうかと思いますが、大学の歴史シリーズは2月辺りまで取りかかれそうにない状況です。それまでは謎の論語ブログと化すかと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。

 ちなみに目下の最大の課題は放送大学。「大学と社会」という格好のネタなのですが、けっこう内容が盛りだくさんで、今のところは吸収するのが精一杯でそれを出力するまでには至っていないのが現状です。これ絡みの記事も書けると良いのですが。

こんな調子ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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